個人向けクラウドサービスのススメ

  1. ホーム
  2. blog2025
  3. 個人向けクラウドサービスのススメ

自分はその昔クラウドサービスを使わずに手元のハードディスクにデータを保存していたのですが、人生で2回目にハードディスクを飛ばしたときに、もうローカル(手元)には保存しないようしよう!と心に決めました。当時はクラウドサービスの黎明期。MicrosoftのSkyDrive(現oneDrive)、dropbox、Yahooボックスなどがのサービスが始まっており、その中で自分はSugarSyncというサービスを使い始めたのですが、使い始めて半年ほどでいきなりの大幅値上げ。慌てて逃げ込んだのが、Microsoftのonedriveです。(半年の間に名称変更していた)今回はonedriveを含めて現在使っている他のものも解説します。

言わずと知れた巨大企業Microsoftの運営するクラウドサービスです。加入方法はMicrosoft365のライセンス購入ということになります。個人プランと法人プランがありますが、今回は個人プランのみ解説します。プランは2つあり、一人で使うMicrosoft 365 Personalと2人以上で使うMicrosoft 365 Familyです。

一人当たり1TBのOneDriveの容量があるほか、全てのmicrosoftOfficeのアプリケーション、Microsoft Teamsでの連続1時間の最大100人のグループ会議、1対1では連続30時間の会議が可能。copilot(AIサービス)の利用が月60回可能というものです。

OneDrive

OneDriveはwindowsだけでなく、MacOS、ChromebookのchromeOSにOSレベルで直接接続可能です。全ての内容をフル同期もできますが基本的には必要なファイルだけ順次読みだして使用する方が手元のストレージが減らなくて良さげです。もちろんiPhone・iPadやandroidでも使えます。複数人向けのfamilyでは1ユーザーあたり1GBついてくるので合計6GBの容量が貰える形になります。ユーザー同士で共有Driveを設定すると一つのアカウントで6GB保存することも可能です。

officeアプリケーション

定番のOfficeアプリケーション、Word、Excel、PowerPoint、outlook、onenote、accessも全部付いてきます。また法人プランではインストールした機器をチェックして5台までしかインストールできませんが、個人向けはチェックが存在せずインストール台数は無制限。同時起動台数だけ5台に制限されています。これもfamilyの場合はユーザーの数だけ5台同時起動出来ますので、同時に30台まで起動出来る計算になります。ちなみに海外ではMicrosoft365の個人ライセンスをビジネスに利用できない規約ですが、日本ではビジネスに利用できるライセンスとなっていますので仕事にも安心して使用してください。

copilot

AIサービスのcopilotの利用権が月に60回付いてきます。これはfamilyの場合は代表するユーザーのみしか使えません。60回と聞くと少なそうですが、通常のチャットでの質問では消費されません。消費されるのはOfficeアプリケーションやwindowsのアクセサリアプリケーション上で使用した時のみです。これはサービスが始まったばかりの時にAI驚き屋さんたちが、PowerPointのスライドが自動で出来る、すげーって大騒ぎしていたやつとかです。実際はPowerPointは今のところあまり良いものは出来ません。しかし、Excelでグラフ作成したり分析したりはかなり使えると思います。wordで使った場合も直接Word上で動いてくれますが、外部のAIで作った文章を張り付けて加工する方が使い勝手良さそうな気がします。(仕事でWordの使い方を鍛えた人の意見)

Personalかfamilyか

これは一人で使うか2人以上使うかで選んでください。確かにPersonalでも5台まで同時起動しますが、ユーザーが同じならクラウドデータもメールも同じアカウントの人には見られ放題です。2人以上いたら間違いなくfamilyがおすすめです。

googleのクラウドサービスGoogle Oneも使っています。純粋に容量だけならこちらの方が上です。windows、MacOSにソフトをインストールでOSレベルで対応。Chromebookに至ってはOSに最初から組み込まれています。もちろんiPhone・iPad、androidでも使用可能です。

純粋にデータを保存したいだけなら断然Google Oneです。最大5人のユーザーと書かれていますが、これは追加料金なしに5人まで追加できます。ただし、OneDriveのようにユーザーにそれぞれ容量があるのではなく、2TBを5人全員で共有する形になります。もちろんユーザーが違えば共有フォルダにでもしない限り、別なユーザーのデータを見ることが出来ません。Microsoftofficeは使用できませんが、googleのOfficeであるGoogle Workspaceは使えますし、オンライン会議のGoogle Meetは最大100人のグループ会議を連続60分行えるようになります。

おすすめはGoogle AI Pro (2 TB)

おすすめはGoogle AI Pro (2 TB)ですよ。これはgoogleのAIであるGeminiの利用権が付いてきます。通常のチャットでの利用からGoogle Workspace内での利用も全部できて利用回数制限が明言はされていません。きっと使いすぎはダメだと思いますが、Microsoftのように60回とかは言われません。通常のAIでの有料利用でも3千円くらいはかかりますので、AIの利用料に2TBのストレージが付いてくる、とも考えられます。なのでこの料金は破格と言えます。MicrosoftOfficeは利用せずにGoogle Workspaceを利用するなら、これ一本にしても問題なさそうです。なかなかそうはいかないのですが。ちなみにこのプランには年額がありません。またAIが使えるのは代表の1人だけです。

appleの行っているiCloud+。MacOS及びwindowsではOSレベルで対応しています。もちろんappleのiPhoneやiPadも対応しています。しかし、androidやChromebookには対応していません。

自分はいろんな種類の端末を使用しており、クラウドの利点は全てのデータをクラウド保存にしておけばどの端末を開いても同じデータにアクセスできる!というのが一番の利点だと考えています。そのため、android用アプリの出ていないiCloud+は正直おすすめしていません。iPhoneやiPadを使っている以上はバックアップ用にと200GBのプランは契約していますが、ここに大量のファイルを保存するつもりはありません。基本的には全てapple製品で固めている人向けのサービスと考えています。家族での利用は6人まで可能になっています。家族全員がappleユーザーでしたら2TBでgoogle oneと遜色ないですのでそういう選択もありかと思います。appleにもOfficeアプリケーションはありますが、上記2つのようにAIとは統合されていません。

純粋にデータを安く保存出来ていろいろな端末で使いまわせるのが、Google One。AIが存分に使えるのもGoogle One。安心のmicrosoft純正Officeアプリケーションも使えるのがmicrosoft365。回数制限があるけどAIも使えます。appleのエコシステムに完全に飲み込まれているかたはiCloud+。というすみわけになると思います。